2011年 03月 06日
グバイドゥーリナ ヴァイオリン協奏曲2番 |
一昨日、ミュンヘンフィル、ティーレマン指揮、クレーメル(Vn)の
ソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲2番を聴いてきました。
久々に深く感動し、自分を目覚めさせるような演奏(楽曲というべきか?)
を聴きました。今もって、その感動の中にいます。
アンネ=ゾフィー・ムターに委託され、2007年に献呈されたグバイドゥーリナの
ヴァイオリン協奏曲2番、『In tempus prasens/今この時の中で』。
今回はこの作品を、グバイドゥーリナを西世界に紹介し、第一ヴァイオリン
協奏曲を献呈されているギトン・クレーメルが弾いたわけですが、一音目から
震える程、感動してしまった。
一音目を聴いて、『えっ?クレーメルの音、変わった?』
クレーメルの音が綺麗なんです。女性の声のように!
彼の音がよく聞こえる!音色も音の伸びも美しい!
驚きでしょ?
何者かの霊が乗り移ったかのようだったクレーメル。
その後は、そのままグバイドゥーリナの世界に・・
彼女の世界とは、『神の世界』です。
言葉が足りなくて全く説明できないのが悲しいですが、
『信仰によって=霊で書かれた音楽』と簡単に言っておきましょうか。
聴き終えた後に、祈りの中で神に出会った様な、深い満たしの感覚がありました。
聴いてる時は何も考えられなかったけど。
オケ自体は一般的現代曲の例にもれず、まだまだ指揮者も含めて皆で一生懸命数え
てる段階だったけど、楽曲そのものの凄さと、クレーメルの霊感を得た様な演奏が
その欠けを大きくカバーしてた。今回の演奏は団員の友人曰く、上手く行けばCDに
なるそうです。っが!『上手く行けば』じゃなくて是非、もっと練習して突き詰め
て、CDにして頂きたい。後少しでかなりいい所まで届きそうだったから。
家に帰ってから直行で『福音書』を開き、この二日間、読みふけっている私。
自分の『渇き』に気付いて、水を飲みまくっている感じ。
上の動画はグバイドゥーリナの興味深いインタビュー。
そしてこちらは、この曲の初演当時の模様。
by flageoles
| 2011-03-06 22:30
| 演奏会記録